脂肪溶解注射
このような症状のかたへ
- 脂肪吸引せずに部分やせしたい
- 運動しても希望の場所がなかなか痩せない
- リバウンドせずに確実に部分痩せしたい
- 体型がくずれてきたのが気になる
- 1回の施術でずっと続く効果持続を得たい
- 仕事を休まずに部分痩せしたい
- 知人に気づかれない自然なボリュームダウンがいい
特徴
脂肪溶解注射とは
脂肪溶解注射は、脂肪を分解する作用を持つ薬剤を気になる部分に注射し、脂肪の溶解と排出を促して皮下脂肪を減らし、スリムなボディーシェイプや小顔などにする治療法です。
メソセラピーとも呼ばれるこの治療は、1952年にフランスで始まった治療ですが、手術を要しない簡単さと、高い安全性、リバウンドしないダイエット効果が得られる有効性などから、現在では世界中に広まっています。
脂肪溶解注射の仕組み
脂肪溶解注射には、脂肪のボリュームを減らすための様々な薬剤が、最大の効果を出すように最良のバランスで配合されています。各種の薬剤がカクテルで配合されることにより、単独の注入よりも相互作用が期待できます。
含有される薬剤には、脂肪細胞を減らす、中性脂肪や脂肪酸を脂肪細胞から遊離させて減らす、脂肪が代謝されやすいようにミトコンドリアに効率よく運ぶ、ミトコンドリアでの脂肪分解を活発にする、などの働きがあります。
代表的な成分として、フォスファチジルコリンがあります。
フォスファチジルコリンは、もともと、動植物の細胞膜に豊富に存在しているリン脂質の一種で、大豆レシチンから抽出して精製されます。血液中のコレステロールや中性脂肪の量を下げ、脂肪の適切な代謝を促す作用や、細胞中の中性脂肪を分散させる乳化作用があるため、高脂血症や生活習慣病予防の治療にも用いられる、安全性の高い薬剤です。 脂肪溶解注射において、フォスファチジルコリンは、脂肪細胞の数、ボリュームを減らす強力な効果を発揮しますが、生体内で反応する際に、軽度の腫れ、むくみが生じることがあります。
ミトコンドリアでの脂肪の分解や代謝亢進に働く薬剤としては、L-カルニチン、αリポ酸、ATP、ADP、サポニン、チアミン、リポフラビンなどがあります。また、脂肪注射には、血液循環を良くする、浮腫を減らす、周囲組織の新陳代謝を上げるなどの有効成分も目的に応じて配合されています。
BNLS:小顔治療に適した腫れない脂肪溶解注射
小顔になるための顔面への脂肪溶解注射は、腫れ、むくみが起きない方が好都合です。
BNLS とは、小顔治療のために開発された、腫れがおこらない脂肪溶解注射剤です。
腫れを起こしやすいフォスファチジルコリンを含まず、天然材料の脂肪分解や代謝促進、腫脹軽減の有効成分を多く含むため、ダウンタイムのない自然な小顔治療に最適です。
友人に治療していることを知られず、お仕事を続けながら自然な小顔づくりをしたい方にお勧めの治療です。特に、頬と顎の輪郭は、スリムになると印象が変わり、若々しく美しいフェイスラインになる人気の治療部位です。 また、脂肪吸引のしにくいまぶたや鼻にも注射できるので、腫れぼったい目や団子鼻をスッキリさせたい方にもお勧めです。
BNLSの効果は、施術後2~3日ごろから出始めます。
顔は変化が分かりやすい部位なので、1回で効果に満足されるかたもいらっしゃいますが、数週間おきに3回~5回の治療をおこなうとより効果的です。
また、BNLSの有効成分には局所の脂肪代謝を促進する成分が多く含まれているため、局所の血流、代謝促進を助けるインディバ治療を併用することをお勧めしています。
LipoBean:脂肪量の多いボディーに適した強力な脂肪溶解注射
LipoBeanは有効成分にフォスファチジルコリンを含む、強力な脂肪分解注射です。
術後に、多少の腫れや熱感、むくみなどが生じるので、服で隠せるボディーの部分痩せに有効な治療です。
顔面への治療も可能ですが、人気の施術部位は、お腹まわりや、二の腕、お尻、太ももなどです。また、運動や食事でのダイエットで痩せにくい、前腕、肩から背中にかけてや、膝まわり、ふくらはぎなどもピンポイントで部分痩せを期待できます。
LipoBeanは効果が出始めるまでに、2~4週間ほど待つ必要があります。
ボディーの治療では局所の血流、代謝促進を助けるインディバ治療と、計画的な運動療法を組み合わせることでより効果が出やすくなります。
ボディーは顔に比べると、脂肪の量も、治療面積も大きいため、効果が分かりにくい部位ですので、1ヶ月ほどの間隔で3回~5回の治療スケジュールをお勧めしています。
脂肪溶解注射で効果を出すための方法
脂肪溶解注射には、脂肪細胞を直接分解したり、細胞中の脂肪分を遊離させる成分に加えて、代謝を促進し、脂肪の燃焼を助ける成分も多く含まれています。
したがって、ただ注射するだけでもある程度、皮下脂肪の減少効果はありますが、代謝を上げるサポートをすると、脂肪溶解注射の効果をより引き出すことができます。
脂肪溶解注射で最大の効果を出すためには、施術とタイミングを合わせて、インディバ治療で局所の代謝をあげたり、ダイエット点滴で全身の代謝を上げることが有効です。 また、計画的に有酸素運動をおこなうことで、通常のダイエットのための運動よりも、はるかに効率的に脂肪を燃焼させ、部分痩せすることができます。
ボディーの治療では一般的に治療範囲が広いので、マッサージや、多めの水分補給も有効です。
脂肪吸引との比較
脂肪溶解注射は、お仕事を休まずに、注射だけで自然な部分痩せができることが最大の魅力です。
運動で痩せにくい部位の皮下脂肪も減らすことができ、さらに、脂肪細胞自体を減らすので、運動と食事のコントロールでおこなう通常のダイエットのような、リバウンドを起こさないことも特徴です。しかし、部位によっては複数回の治療が必要になりますので、1回で劇的な効果を期待される方には、脂肪吸引をお勧めしています。
脂肪吸引 | 脂肪溶解注射 | |
効果が出るまでの期間 | 1~2ヶ月 | 施術後1週~1ヶ月 |
効果的な施術の回数 | 1回 | 3~5回 |
術後の腫れ | 2~3ヶ月 | BNLSでは腫れはほとんどなし LipoBeanでは数日 の軽い腫れ |
術後の痛み | 術後1週間ほど、筋肉痛のような痛み | BNLSではほとんどなし LipoBeanでは数日 の軽い痛み |
施術時間 | 1~2時間程度 | 約10分 |
一度に施術可能な範囲 | 腹部、大腿等に分けて | かなりの広範囲も可能 |
効果 | 1回で明らかな効果あり | 複数回で効果あり |
麻酔 | 局所麻酔、静脈麻酔併用 | クリーム麻酔 |
また、体型だけを外から眺めても、皮下脂肪が多いのか、内臓脂肪型なのか、それとももしかしたら、お腹の筋肉のゆるみがあることが原因なのか分かりません。
スリムな体型になりたいという目的は同じでも、体の条件によって、それを実現するための最良の方法は異なるのです。
当院では、ボディーコンツールを専門とし、さらに日本肥満症治療学会正会員で肥満治療も担当する専門医師が、血液データ、体組成データ、CT検査等から科学的に分析し、あなたの希望を叶える最適の方法をアドバイスいたします。
脂肪溶解注射の可能な部位
脂肪注射は、全身の各種部位の治療が可能です。
ご自分の皮下脂肪量を客観的に把握したいという方には、CT検査も施行できます。
下記の図でお示しする以外にも、希望の部位にご対応できますので、お気軽にご相談ください。
施術の概要とアフターケア
- 1. カウンセリング
まず、希望の部位の施術をご相談いたします。
施術部位や、その他のダイエット治療を含めた効果的な治療を医師とご相談されたい方場合には、同日に検査も可能です。 - 2. 施術
クリーム麻酔後に、施術をおこないます。
希望の部位に、脂肪溶解注射を適量ずつ注射していきます。 - 3. 術後の通院
術後、定期的なチェックをおこないます。
脂肪溶解注射の種類、治療部位や範囲に応じて、効果的なアフターケアもご指導いたします。
インディバ治療や、有酸素運動によるサポート、計画的におこなう複数回の注射などで効果がより出やすくなります。
脂肪溶解注射のメリット
脂肪溶解注射には様々なメリットがありますが、その仕組みと特徴を理解して、上手に取り入れると、最大限に効果を引き出すことができます。
一般的なメリットとしては、
- ・体にメスを使わずに皮下脂肪を減らしてダイエットできる
- ・痩せたい部分をピンポイントで治療できる
- ・日常生活への支障がほとんどない
- ・仕事を休まずに治療できる
- ・友人や家族にも知られず、ゆっくりと自然な部分痩せができる
- ・リバウンドがなく、半永久的にダイエット効果が維持される
- ・ダイエットと異なり、脂肪細胞自体が減るので、将来的にも治療部位は太りにくくなる
- ・運動しても痩せにくい部位をスリムにできる
- ・狙った部位の部分痩せでメリハリボディーを作れる
などが挙げられます。
様々な痩身法がありますが、体の状態やスケジュールなどに合わせて、上手に選択、あるいは組み合わせておこなうと、とても効果的な治療です。