豊胸バック除去
このような症状のかたへ
- 昔いれた豊胸バッグを除去したい
- 昔おこなった豊胸インプラントにより痛み、赤み、変形などの症状がでてきた
- 豊胸から数十年経ち、インプラントの破損が心配
- 豊胸手術時から時間がたち、環境が変わったためインプラントを除去したい
- 家族や知り合いに分からないように体内の異物を除去したい
特徴
豊胸バッグの除去
以前に豊胸した胸を元に戻したい、あるいは時間が経ってから違和感を感じたり、不安を感じて豊胸バッグ(インプラント)を抜きたいという場合があります。また、時にはバッグが破れて中に包まれているシリコンや生理食塩水が漏れ出て胸の形がくずれたり、炎症や痛みなどの症状が起きることもあります。
このような場合には、豊胸バッグを除去することができます。
除去の方法
基本的には、挿入の時に切開されたきずあとから、豊胸バッグを除去します。新しいきずあとを作らないので、あとが残ることはありません。
炎症や感染が起きていたり、変形が起きていて抜去と同時に修正治療が必要な場合には、別の部位から取り出すこともあります。
局所麻酔と静脈麻酔を併用して、無痛での処置が可能です。炎症などのトラブルがなければ、30分ほどで手術は終了します。
豊胸バッグ除去と同時に脂肪注入による豊胸も可能です。
豊胸バッグは抜きたいが、ボリュームはあまり減らしたくないという方は、バッグ除去と同時に、CRF豊胸(脂肪注入による豊胸)をおこなうこともできます。
自分の組織による豊胸ですので、自然で、半永久的に効果は持続します。脂肪が定着して安定すれば、感染やカプセル拘縮の危険性もないので、除去+脂肪注入は効果的な治療法です。
術後の痛みとアフターケア
小さな切開から異物を取り出す治療ですので、術後の痛みは非常に軽度です。
術前に異物感染による痛みがある場合も、ほとんどの場合は抜去により痛みは治っていきます。
術後、創部からの出血が治れば、シャワー浴が可能になります。術後1週間後に抜糸します。
豊胸バッグ以外の注入による豊胸の場合
豊胸バッグではなく、非吸収性の素材(シリコン系素材、ワセリン系素材、アクアミド等)の注射による豊胸の場合、すべてを除去できないことがあります。
現在では、バッグ状のシリコン(シリコンインプラント)以外の材料は、
- ・注入素材が組織と直接接するので、発癌性やアレルギーの原因になる危険性を否定できない。
- ・感染や炎症、皮膚の凹凸変形などを起こした時に除去が非常に困難となる。
- ・乳がん検診での乳がん早期発見に支障をきたす。
などの原因から、非常に危険であると考えられており、国際学会でも、国内の美容外科学会でも、危険性が警告されています。
注入物は少量ずつ、乳房全体に注入されているケースが多いので、場合によってMRIなどで異物の分布を調べてから除去治療をおこなうこともあります。