でべそ(臍突出/臍ヘルニア)
「へそ」は臍帯が取れた跡です。へその緒は自然に乾燥し脱落、1歳前後で小さな凹みの「へそ」になります。しかし凹まずに飛び出た状態になることがあり一般的に「でべそ」と言います。先天性の「でべそ」には大きく2つ「臍突出症」と「臍ヘルニア」があります。後天性では妊娠や肥満など腹圧上昇で「臍突出症」になることがあります。「でべそ」の原因によって治療法も異なります。当院では自費診療で対応しております。
でべその種類
臍突出症
へその穴は閉じていますが、へそが凹まずに突出した状態を「臍突出症」と言います。皮膚が突き出ているだけで病的な心配はありません。基本的に治療の必要性はありませんが、見た目が気になる場合は手術によって形の良いへそを作ることが可能です。へその突出した部分を切開し瘢痕組織を除去して凹みを固定、正常な「へそ」の形にします。
臍ヘルニア
通常、赤ちゃんのへその緒が取れた跡、徐々に穴が塞がっていきます。しかし、穴が完全に閉じず(ヘルニア門)、腹壁の弱くなった臍部から腹腔内の腸管が脱出した状態を「臍ヘルニア」と言います。治療は、隆起した腸管など(ヘルニア嚢)を腹腔内に戻し、開いた腹直筋を縫合してヘルニア門を閉じます。皮弁を凹ませて固定し形の良い「へそ」を作ります。
術後合併症について
術後の合併症には出血や痛みの他、感染症や縫合不全(組織がうまくくっつかない)などがあります。術後合併症には以下の対応を行います。
1.縫合不全 → 再縫合を行う
2.感染症 → 抗生剤を処方
3.腹圧による再発 → 再手術を案内
Price
治療費
臍突出症 165,000円(税込)
手術時間30分
臍ヘルニア 330,000円(税込)
手術時間60分
別途、自費診療初診料(3,300円)がかかります
※保険適応外の自由診療となります。