GLP-1ダイエット

1. GLP-1ダイエットとは
GLP-1治療薬(例:オゼンピック・ウゴービ・マンジャロなど)は、本来は2型糖尿病治療薬として開発された薬剤です。しかし、臨床試験で「平均10~15%の体重減少」と今までの糖尿病治療薬では得られなかった体重減少から肥満治療薬としても注目されるようになりました。その後、安全性と効果から日本においても2023年「ウゴービ」が、2024年「マンジャロ」が厚生省より肥満治療薬として承認されました。
糖尿病や肥満症の治療においては保険適応ですが、体重減少を目的とする場合は自費診療となります。当院ではダイエット目的へのGLP-1治療を行っています。
GLP-1マンジャロ注射薬について
GLP-1治療薬には経口薬と注射薬があります。当院では、治療の簡便さ、副作用、治療効果などから経口薬ではなく注射薬のマンジャロを導入しました。マンジャロは、自宅で週に1回、自己注射する治療法です。

GLP-1治療薬の薬理作用
マンジャロは糖代謝に関する2つのホルモン受容体(GLP-1とGIP)を同時に刺激する世界初の肥満治療薬です。

1) GLP-1受動態作動薬
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は小腸から分泌されるインクレチンホルモンです。血糖値が上昇するとGLP-1が分泌され、インスリンの促進とグルカゴンの抑制を行います。(インスリンは血糖値を下げる、グルカゴンは血糖値を上げる働き)また、胃の動きを遅らせる働きもあり、満腹感の増強と食欲の抑制で体重減少につながります。
2) GIP受動態作動薬
GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)も小腸由来のインクレチンです。マンジャロはGIPも刺激することでGLP-1との相乗効果が得られやすくなっています。GIPは脂質代謝にも関与し、脂肪燃焼を促進することでインスリン感受性を改善します。

2. GLP-1肥満治療が適応の人・不適応の人
GLP-1ダイエットは、治療効果が得られやすい人、得られにくい人がいます。またGLP-1治療薬を行ってはいけない人もいます。当院では医師の診察で治療の可否を判断いたします。

3. GLP-1マンジャロ注射薬のメリット・デメリット
GLP-1マンジャロ治療では以下の症状があります。効果的に結果が得られ、副作用による体調不良が生じないように定期的に医師の診察を行い、安全性を確保しながら治療を行います。

GLP-1マンジャロ注射の副作用がある場合の対応
- 食欲不振や体調不良がある場合 → 減薬または中止
- 胃もたれがある場合 → 消化酵素案内
- 便秘がある場合 → 消化酵素、プロバイオテックスの案内
- 痩せすぎ/低栄養 → 減薬または中止、分子栄養学的栄養補充療法
4. 治療の流れ
GLP-1治療初診時に血液検査と体組織計測を行います。既往歴や服薬中のお薬がある方は事前に医師にご相談ください。GLP-1治療不適の場合は治療を行う事はできません。
1週間後、血液検査の結果から判断し治療を開始します。注射薬の使い方は看護師が指導いたします。初回は必ずマンジャロ2.5mgから開始、1ヵ月後の体調や体重減少を確認して、2ヵ月以降の継続と薬量を決定いたします。3ヵ月後に血液検査と体組織測定を行います。3ヵ月1クールとして、継続や終了を判断いたします。

5. 料金表

お問合せ・予約受付
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土 / 9:00~16:30