レーザー「しみ」治療

メラニンが原因のシミの最も代表的な治療はレーザー治療です。 レーザー治療後はかさぶたとなり、10日から２週間で上皮とともに剥がれます。しみの深さやメラニンの密度によっては、複数回の治療が必要な場合もあります。 レーザー治療後は、しっかりと日焼けどめのケアをおこなうことが大切です。

治療名

• Qスイッチレーザー治療
• 色素レーザー照射療法
• ロングパノレスヤグレーザー（XEO）

治療内容

1. 表面麻酔
2. 照射後、ガーゼ保護
3. レーザー後２週間はテープ保護
4. ２週間後に経過観察

治療に伴う可能性のある予後について

• シミの再発
  レーザー照射後に紫外線を浴びるとシミの再発になります。レーザー後はテープや日焼け止め、UV入りの化粧品を使って遮光してください。もし、再発した場合には2ヶ月後以降にレーザーの再照射が可能です。
• 炎症性色素沈着
  レーザーの照射により炎症を起こしますが、肌質や肝斑などで炎症が強く出ると色素沈着を起こします。炎症が続かなければ、時間の経過と共に消失します。場合によっては長期間残存することがあり、その間に紫外線の影響を受けて濃くなる場合があります。

※炎症止めの内服薬（トラネキサム酸）やハイドロキノン（美白）クリームを処方します。またエステでの美白治療を案内することもあります。

ボトックス注射「しわ」改善

ボツリヌス菌が作り出すたんぱく質が、表情筋の過剰な働きを抑えることで「しわ」を改善します。 アラガン社のボトックスを使用 アラガン社のボトックスは、厳しい管理の下、無菌状態で製造・保管・輸送されており、高い安全性が確保されています。 当院は、アラガン社のVST（Very Sophisticated Treatment）認定を取得しております。

効果について

ボトックス注射の効果は治療後1〜２週間であらわれます。3〜４ヶ月継続し、その後効果は徐々に消失し、約６ヶ月で治療前の状態に戻ります。このため効果を得るには繰り返し注射を行う必要があります。しかし、稀に治療を継続するうちに抗体が作られ（耐性）効果が減弱する場合もあります。

副作用について

• 治療部位に内出血・腫れが起きることがあります。1〜２週間で治ります。
• 疼痛・頭痛・痺れ・灼熱感・眼瞼下垂症の悪化・口の違和感
• 有害事象報告（発生率0.9%）帯状疱疹・筋萎縮・アレルギー性皮膚炎

治療後の注意点

注射後に次の症状が起こった場合、1〜1ヶ月で消失します。

• 表情の変化（つり上げ現象）
• 頭痛
• 開眼困難
• 腫れ
• 内出血
• 痛み
• 脱力感

体調の異変（呼吸困難など）がある場合はすぐに医師に相談ください。

ヒアルロン酸「しわ」改善

ヒアルロン酸は、体が保湿成分として本来持っている物質で、皮膚や関節、目など人体の多くの部位に存在しています。皮膚のしわを消すなどの目的で、注射により生体内で組織のボリュームを増加させる注入材を総称して「フィラー」(filler)と呼びますが、ヒアルロン酸はフィラーとして、安全性が科学的に証明され、長期間使用されている成分です。

効果について

1回の注入効果の持続期間は、半年〜1年6ヶ月程度。時間の経過とともに少しずつ効果は消失していきます。

副作用について

• 注入後の症状で、赤み、痛み、浮腫、しこり、痒み、変色などは１週間程度で落ち着きます。
• 製剤に含まれる麻酔成分（リドカイン）によるショック・意識障害・痙攣・悪心など。

治療後の注意点

• 注入後、一過性に膨らむことがありますが、徐々に落ち着いていきます。
• 注入後２週間は強いマッサージやエステケアは控えてください。ヒアルロン酸が皮下で移動し状態が変化する場合があります。

エラスチン注射「しわ」改善

エラスチン注射とは、非架橋低分子ヒアルロン酸と６種類のアミノ酸を配合した注入製剤です。真皮層に注入することで、コラーゲンやエラスチンの合成を促進し、肌の弾力やハリを回復させます。
初回は２週間に1回のペースで3回施術が最も治療効果を得られます。その後は効果の維持のために2ヶ月毎の施術を推奨します。

効果について

注射後、徐々に真皮層のエラスチン産生が促進されます。1〜２週間で自然な若返りが実感できます。効果は３回終了後から半年、以降は定期的なメンテナンスで維持します。

副作用について

赤み、内出血、痛み、浮腫、しこり、痒み、変色など、注入後の症状は１週間程度で落ち着きます。

治療後の注意点

• 注入当日は、飲酒、激しい運動、サウナなどは控えてください。
• 洗顔、化粧は翌日から可、エステケアは１週間後から可。

脂肪注入「くぼみ・しわ」改善

脂肪を採取して、まぶたのくぼみやしわなど、気になる陥凹部に注入する治療法です。

スプリングリフト「たるみ」改善

スプリングリフトとは、伸縮性のある特殊な「糸」を皮膚の下の組織に挿入し、組織を引き上げてお顔のたるみを解消する治療法です。

治療内容

1. 局所麻酔＋セデーション
2. 頬に糸を通し、引き上げる
3. 糸を入れた小さな穴ができる
4. 経過観察：手術翌日、１週間後、２週間後（最終チェック）

治療に伴う危険性や合併症の種類

• 出血・感染
  手術のきず口から出血することがありますがガーゼに染みるぐらいなら問題ありません。術後、内出血や腫れが起こることがあります。
  きずや糸が感染を起こすと赤みや痛み、膿がでたりします。その場合はすぐに受診してください。糸の抜去処置を行うことがあります。
• 皮膚のただれ
  糸を入れて皮膚を引き上げるので、耳のところに皮膚のたくれができますが、髪で隠すようにしてください。このたくれは時間が経てば目立たなくなります。
  糸が浅く入ってしまうと凹凸を生じます。これも時間が経てば目立たなくなりますが、症状が強い場合は糸を少し緩めたり、ヒアルロン酸で対処します。

※手術当日の運転はお控えください。付き添いの方の同伴をお願いします。

ブローリフト「たるみ」改善

ブローリフトは、たるんだ皮膚をひきあげ、除去し、額の横じわを解消する治療法です。きずあとは髪の生え際にあわせますので、目立ちません。