ヒアルロン酸注射
このような症状のかたへ
- 小じわが気になる
- 額の印象が老けて見られる
- 傷あとを残さずに治療したい
- 治療するその日に速攻で、短時間で治したい
- メスで切らない治療がいい
- 腫れや内出血がない治療がいい
- リーズナブルな治療がいい
特徴
ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸は、体が保湿成分として本来持っている物質で、皮膚や関節、目など人体の多くの部位に存在しています。必ず人体に備わっている成分ですので、アレルギーや拒絶反応を示すことは決してなく、体への安全性の非常に高い物質です。
ヒアルロン酸は、「架橋」という処理により、水のようにさらっとした形態から、ゲルのように硬い形態まで、硬さ(粘度と呼びます)を調節できる特徴を持っています。
この特徴を利用して、粘度の高いヒアルロン酸で、鼻を高くしたり、しわを消す治療やをおこなうことができます。
皮膚のしわを消すなどの目的で、注射により生体内で組織のボリュームを増加させる注入材を総称して「フィラー」(filler)と呼びますが、ヒアルロン酸はフィラーとして、安全性が科学的に証明され、長期間使用されている成分です。
老化による深いしわ
ヒアルロン酸を注入
しわが目立たなくなった肌
当院で採用しているヒアルロン酸は、品質と安全性の高い国内唯一の医療承認材料であるアラガン社のジュビダーム®ビスタを使用しています。
EU諸国、米国、カナダ、オーストラリア等世界85ヵ国ですでに認可を取得していた製品ですが、日本でも2014年に厚生労働省より医療承認を受け、安心して治療を受けることができるようになりました。
効果と持続時間
ヒアルロン酸注射の効果は、施術の直後から実感できます。
施術の際に鏡で見ていただき、どの程度の効果か確認していただきながら注入します。
ヒアルロン酸注射による腫れや内出血は、手術と比較するとごくわずかでほとんど目立ちませんが、効果をしっかり出すために、2~3日は注入部位付近がじゃっかん、盛り上がり気味になることがあります。しかし、施術後、1週間程度で自然な仕上がりにだんだんと落ち着いていきます。
また、手術による劇的な変化と比較して、もともとの顔立ちを変えるほど不自然な変化を及ぼすことはありませんので、知り合いからは「メイクを変えたのかな?」と思われるくらいの、自然でさりげない仕上がりになります。知り合いに気付かれずにキレイになりたい方におすすめの治療法です。
ヒアルロン酸は生体内でじょじょに吸収される成分であるため、安全性は非常に高い素材で、半年から1年程度治療効果が持続したあと、徐々に元の状態に戻っていきます。
施術の概要とアフターケア
- 1. カウンセリングで、気になる部分をお聞きします。
ヒアルロン酸注射による最大限の効果を引き出すために、どの部位にどれくらい注入すればよいのかを、顔の組織構造を熟知した専門医がご提案します。
また、大きな変化を希望される方などには、ヒアルロン酸以外にも各種の治療法をご用意していますので、ご一緒に相談いたします。 - 2. 施術時の痛みを最小限にするために、クリーム麻酔をおこないます。
リラックスルームで麻酔が効くまで30分ほどお待ちいただきます。 - 3. 施術をおこないます。
ヒアルロン酸治療に熟練した医師が、最も効果的な部位に、安全な手技で注射をおこないます。
施術後、鏡で効果を確認していただき、施術部位、注入量の追加などがあればご対応いたします。 - 4. ご自宅での特別な注意点はありませんが、注入部位を強くマッサージすることはお控えください。
洗顔やメイク、入浴などはその日のうちから結構です。
医療承認のヒアルロン酸と専門医施術の安全性
当院で使用しているヒアルロン酸は、アラガン社の「ジュビダーム®ビスタ ウルトラ」及び「ジュビダーム®ビスタ ウルトラ プラス」です。これらの製品は、2014年に厚生労働省より医療承認を取得した国内で唯一の製品です。
すなわち、厳しく管理された製造過程による不純物を含まない均一なヒアルロン酸であり、高い効果と安全性のための品質が保証された正規の注入材料です。
また、アラガン社では正規の製造販売承認を取得した製品を使用し、特定の講習を経て確かな技術・知識を有する医師に、認定制度を設けています。
この認定制度により施注資格を受けた医師が、確かな技術に基づき施術する治療を「VST:Very Sophisticated Treatment」と呼び、当院ではVST認定を受けています。施術の安全性を確保し、最大限の治療効果を引き出すための証明です。
ヒアルロン酸注射による各種部位の治療
さまざまな部位に対して、ヒアルロン酸注射による治療がおこなえます。
代表的な部分としては、下記にお示しするようなものがあります。
顔のしわ、たるみに対する治療
おでこのしわ
額の横ジワに対しては、前頭筋の収縮をやわらげるボトックスによる治療が有効ですが、長年、非常に深いシワがある場合には、皮膚に折り目の「クセ」がついてしまって、ボトックスだけでは完全には消えないこともあります。そのような場合は、ヒアルロン酸により直接にしわの下の組織を持ち上げてしわを消す治療が有効です。
また、ボトックス注射をおこなうと、しわは無くなりますが、同時に眉毛を持ち上げる表情を作ることもできなくなってしまうため、自然な表情を残しつつ、違和感のないしわ治療を希望される方にも有効です。
眉間のしわ
眉間の縦じわに対してもボトックス治療がおこなわれますが、深いしわのクセや表情を残してしわ治療を希望される方にはヒアルロン酸注射がおすすめです。
ゴルゴライン
ゴルゴラインとは、下まぶたの下から頬にかけて、斜めに走るしわのラインです。漫画「ゴルゴ13」から命名されました。このラインがあると、険しい顔、老けた顔のイメージとなってしまいます。このしわに対してはボトックス治療は効果がないため、ヒアルロン酸注射が有効です。
目の下のふくろ取り、目の下のクマの治療
目の下のふくろは、加齢などの影響で下まぶたの内側の脂肪(眼窩脂肪)を抑えている膜(眼窩隔膜)が弱くなってたるみ、脂肪が押し出されてくることによりできてしまいます。
たるみが広く、下まぶたの全体がふくらむと「目の下のふくろ」となりますが、これが軽度で、内側の部分だけが少しふくらむと、「目の下のクマ」と認識されることになります。
クマにはいろいろな種類がありますが、皮膚の凹凸によるクマ、いわゆる「影クマ」がこれにあたります。
これらに対しては、ふくらんでいる部分の下側、つまり、目の下のふくろを山とすれば、「谷」の部分に、ヒアルロン酸を注射してなだらかにします。
法令線
法令線は、老けたイメージにしてしまう最大の原因となるしわの代表格です。
このしわに対してはボトックス治療は効果がありません。 ヒアルロン酸注射により法令線を浅くします。
マリオネットライン
マリオネットラインとは、唇の両端から真下に走るしわのラインのことで、まるでマリオネット(操り人形)のように見えることからこの名前があります。ヒアルロン酸注射が有効です。
小じわの治療
顔つきや肌質、加齢の状況などによって、人それぞれに特定の部位に小じわができることもあります。
まぶたの周りのちりめんジワや、唇のまわりの縦じわなどがその代表です。軽度の場合は、メディカルエステでの皮膚治療やスキンケアで改善しますが、ある程度の深さになると、ヒアルロン酸注射で直接しわを持ち上げて消す場合もあります。
顔全体のたるみ
VST®-Shapeは、アラガン社が推奨する、特定の部位のしわをひとつずつ消すのではなく、顔全体のたるみ治療、若返りを希望される方に対する新しい治療法です。
この治療法は、老化に伴い、顔の組織がどのような変化をするかという研究から生まれました。すなわち、老化によってできる皮膚のしわや溝は、その部分だけのくぼみの変化ではなく、皮膚の面積の増加、骨や筋肉・脂肪などのボリュームの減少にともなう顔全体の重力による下垂などにより、顔全体の立体的な構造が変化してしまうことによってできます。
これに対して、しわや溝の直下だけではなく、これらの立体的な変化の原因となるポイントにヒアルロン酸を注入するアプローチがVST®-Shapeです。
VST®-Shapeでは、中顔面(目の下から口付近まで)を中心に、少量ずつのヒアルロン酸を注入し、周囲の構造を立体的に改善することによって、顔全体のしわ・たるみの改善と若返りが期待できます。
さらに、ボトックスを併用したトータルケアで、顔全体の印象が効果的に改善され、自然な仕上がりが得られます。
組織を増大する治療
鼻を高くする
鼻すじを高くしてきれいな顔立ちにする目的で、鼻すじ(鼻背部)にヒアルロン酸注射をおこないます。
知り合いにも気づかれない自然な仕上がりで、鼻を高くすることができます。大きな変化をご希望の方には、ハイドロキシアパタイト注入材であるレディエッセ注射や、軟骨移植による隆鼻術もおすすめです。
こめかみのくぼみを埋める
骨や筋肉の萎縮によりこめかみのボリュームが減ってしまうと、疲れた印象、老けた印象となってしまいます。
この部分もヒアルロン酸注射でボリュームアップすることができます。
唇を厚くする
年齢に伴い唇が薄くなってきて気になる方や、セクシーな厚めの唇にしたい方にもヒアルロン酸治療が有効です。脂肪注入や組織移植により半永久的に唇のボリュームアップをおこなうこともできますが、どのように顔の印象が変わるかを確認するために、ヒアルロン酸でまずはお試しいただくと安心です。
涙袋をつくる
目の下にかわいらしい涙袋があると、ぱっちりとキュートな目の印象になり、女の子らしい顔立ちになります。ヒアルロン酸治療は、腫れがほとんどないお手軽な治療法です。